お待たせいたしました。
弊社10cmフルレンジ用バックロードホーンキャビネット 「ブーツ」のショッピングサイトが出来上がりました。
以前にもオーダー販売をしていましたが、弊社の制作工程の見直しとタイミングよくfostexさんから限定ユニットやレギュラーユニットのモデルチェンジが重なり
こちらの「ブーツ」にそれぞれの各ユニットをインストールしたところ、マッチングが良く 今回のショッピングサイトにて販売をさせて頂きます。
昨年(2019年)の第25回真空管オーディオフェアにて再度リニューアルの発表をさせて頂きました。
当日 弊社ブースにお越し頂いた方でしたら記憶に残ってらっしゃるかも。
※写真は 第25回真空管オーディオフェア 2019年10月13-14日開催時のもの
※本ページから本商品のご注文ができます。
※本商品は、オーダーを受けてから完成までお時間を頂きます。
※本商品のお値段は 1セット(組)のお値段です。
それでは、山越木工房 ”工芸スピーカー”「ブーツ」の商品説明をさせて頂きます。
まずは「ブーツ」の設計思想・コンセプトを。
10cmフルレンジ用バックロードホーンと言えば、故長岡鉄男先生のスワン型を連想される方が多いと思います。
氏の設計思想である 点音源・バッフル面積の極小化による音場感のメリットとロードホーンを駆動出来る比較的強力なユニットを上手く引き出せるエンクロージャーの組合せが
傑作「スワン(a)」を生んだ訳ですが、私的にはもう「少し追い込んだ形状が導き出せないか?」との想いが「ブーツ」への流れでした。
その「もう少し追い込んだ形状ができないか?」が下記のようなことで
・何度も折り返す複雑な音道を出来る限り少なく形状で纏められないか。
・音源スピーカーがリスニングポイントの高さを約1mの高さへ
・安定的なセティングが出来る底面面積に。
・音道の開口面積をやみくもに板厚を増やさないで補強と板厚の最適化。
などなど 私なりにデメリットをメリットへ変換できそうなイメージを加えていったのがバックロードホーン式+共鳴管式のハイブリットのようなスタイル「ブーツ」に成ったわけです。
それでは全体のフォルムをご覧ください。
size H 1310mm W 405mm D430mm
(外観寸法は意匠材による若干の突起物がございます。)
weight 約25kg/ch
※当商品はスピーカーユニット無しのモデルとスピーカーユニット含むのモデルがございます。詳しくは下記にお進みください。
※前からの写真
※斜め前
※更に斜め前
※真横
※斜め後ろ
※後ろ
プロポーションから商品名「ブーツ」の名前の由来がデザイン形状から分かるかもしれません。
弊社のデザインと成形合板技術を使って よくバックロードホーンの説明・概略図で目にする下のようなイラストの様なイメージの近似値を実現。
※バックロードホーン設計に出てくる イメージ図 これに近い形状で実現できないか?
折り返しの少ない音道 スピーカーとして安定する底面面積の確保 音道の剛性確保(音道を途中から2つに分けて各音頭面積1/2にして剛性を保つ) しながら上面開口としホーン開口部から余計な中域成分が直接リスナーに届かないセッティングとなるカタチ。
◎それでは細部へのディテールへ。
空気室は成形合板によるU字型のラウンド形状を採用
ダークブラウン色のブナ積層合板製 サブバッフルでユニット取付付近の強度をアップ
※ユニットはfostex 70周年記念モデル(限定)を装着した写真です。
工芸スピーカーキャビネット細部の端面は C面加工を施し表情を出しています。
ターミナルは、ラウンド形状の空気室 背部に設置 大型タイプを採用しバナナプラグには対応しています。
上面開口部は、アルダー材の無垢材を開口部に巻付けるように取付て意匠と強度・剛性をアップ
底面部 2本の音道のデッドスペースには錘を入れられるように袋状になっています。
ここに錘を入れて重心を下げスピーカーシステムを安定させ、音質のアップに繋がります。
◎製作に当たり、弊社保有技術の成形合板技術と高精度のNC加工機による切削加工。
※高精度のNCルーター加工機による切削加工
曲面部 各所は、弊社保有技術の「成形合板」を採用し 音道をスムーズな形状に。
そして、使用する材もスピーカー専用に厳選した材を使い成形加工
1.0~1.5㎜の単板を積層接着して「ブーツ」使われるの合板に接着します。※合板は自社積層生産
そして細部のディテールの仕上げは手作業によって木工加工を行い、塗装仕上げ(ウレタン塗装)が施されます。
そして最後にターミナル・内部配線などのスピーカー部品を取付けて完成となります。
付属品
スピーカーユニット取付用 M4キャップボルト(8本)と 取付工具 六角レンチが付属します。
◎測定と試聴
それでは 「ブーツの音響特性をオーディオライターの小澤隆久先生の測定とインプレッションを交えてご説明させて頂きます。
※小澤隆久先生が弊社にて音響測定をして頂いた様子。
まずは、昨年モデルチェンジとも言ってよい、ブックマイナーチェンジをしたFE103NVを装着しての測定結果と小澤先生のインプレッション
fostex 10㎝レギュラーユニット FE103NV
FE103NV+「ブーツ」のインピーダンス特性(緑色)とユニット軸上1mの音圧周波数特性(黄色)
「ホーンの最低共振周波数は46Hzです。音圧周波数特性は、一般的な使用状態(無響室とは違うという意味)で57Hz~19kHz(±5dB)になります。
また、中音域の平均レベルから-10dBで52Hzが再生できていますから、再生周波数範囲は52Hz~19kHz以上と言えます。この図は1V入力での音圧なので、
1mで1W入力の能率を読む場合中音域の音圧に+9dB加算するので、90dB/m/Wになります。」
次に、ユニット軸上1m(黄色)と3m(赤色)の音圧周波数特性
「3mでは1mに見られた130Hzの大きなディップも消え、よりフラットできれいな音圧周波数特性になっています。
小口径フルレンジで低音再生限界を伸ばしながらも、低音域の厚みにつながる80~200Hzもしっかりと再生できていて、バックロードホーンの良さを活かした製品であることが分かります。
また、3mの測定は、見やすくするために実際の測定結果から-10dBで表示しています。」
次にfostex社 創立70周年記念限定ユニットのFE103Aの音響特性と小澤先生のインプレッション
創立70周年記念・限定モデル FE103A アルニコマグネットを採用
FE103A+「ブーツ」のインピーダンス特性(緑色)とユニット軸上1mの音圧周波数特性(黄色)
「ホーンからの音圧が高い300Hz以下の特性は、FE103NVとほとんど同じです。
300Hz~5kHzはユニットの特性の違いから、FE103NVよりも2~3dB音圧が低くなっています。
また、5kHz以上はハイ上がりですが、メーカー発表の30°特性はフラットなので聴感上は低音域とバランスが取れています。」
次に FE103A+「ブーツ」の ユニット軸上1m(黄色)と3m(赤色)の音圧周波数特性
「103NVと同じように3mでは130Hzのディップが消えています。
ワイドレンジな特性であり、ブーツとFE103Aとの相性も大変良いことが分かります。」
総じて弊社の狙ったコンセプトが音へと反映されていると思います。
10cmという小口径ユニットながら 能率は90dB/m/Wと高く、バッフル面積が小さいメリットとして空間表現が良く「フワリ」と音像が広がる感じにバックロードホーンの深々とした低音との相乗効果で 雄大な音場の表現の仕方が「ブーツ」ならではのサウンドとして楽しめます。
特にFE103Aの記念モデルは、103NVに比べ 音の鮮度が増し103NVより華やかに音楽を奏でる印象です。
どちらのユニットもキャラクターがあり、ユニットを取替えて楽しむことも出来ます。
さぁ 「小口径+工芸バックロードホーン」と「音楽」のある生活へ。
是非 ご検討ください。
弊社試聴室「audio room」の工芸スピーカー「ブーツ」
以上のご説明をを元に、ご検討をお願い致します。
ここで本商品のお支払方法や納期の注意点と、オプションのお知らせ。
本商品は、天然木材を使っているので、お客様のPC・タブレットのディスプレイ環境によって材の色等が少し違って見える場合がございます。
勿論、杢目は天然杢ですので上記写真とは一つ一つ違う表情を持つのでご了承ください。
本商品は、スピーカーキャビネットのみのモデルと スピーカーユニットを含めたモデルをご用意しています。
(限定ユニットのFE103A(¥77,000/ペア)は弊社在庫数に限りがございますので、ユニット売切れの場合はご了承ください)
またスピーカーユニットはお客様にて御取り付けをお願い致します。
(スピーカーユニットを取付けての輸送・搬入は出来ません ご了承ください。)
スピーカーターミナルと内部配線、そしてファストン端子までは弊社にて取付けてありますので、スピーカーユニットをユニット付属ネジ・工具にて取付けるだけとなっています。
※付属品としてユニット取付用のキャップボルト(M4 8本) と六角レンチ(1本)を同封
また、本商品は受注生産となりますので、ご注文から数ヶ月の納期を頂きますのでご了承ください。
詳しい納期に関しましては、下記メール・お電話にてお問い合わせください。
TEL 0288-77-1368
FAX 0288-77-0580
e-mail yamakoshimokkoubou@mountain.ocn.ne.jp
また基本的に受注製作の理由からお支払方法も、先金でのお支払方法となり、ご入金が確認されたのを確認後、受注となりますのでご理解をお願い致します。
また、送料は別途となりますので 下記の料金をご参考下さい。
お支払方法は、銀行振込・代引き・お客様でクレジット等が組める安心のPaypal決済がご利用できます。
お支払い方法のペイパルとは下記paypalサイトをご覧ください。
https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/personal
お客様への送料は別途となります。下記の料金をご参考下さい。
北海道 ¥24,000
東北地方 ¥17,000
関東地方 ¥15,500
中部地方 ¥17,000
近畿地方 ¥19,000
中国地方 ¥22,000
四国地方 ¥22,500
九州地方 ¥26,500
沖縄地方 ¥38,000
※離島は別途料金となります。
※送料は、一式(1セット・ペアー)の料金となります。
以上をご参考の上 ご検討宜しくお願い致します。