2022年2月2日 Blog, オーディオ

みなさんこんにちは。

昨年限定販売された16㎝ユニットに続き、10㎝バージョン「FE108SS-HP」が発表されました。


昨年発売されたFE168SS-HPも以前にインプレッションさせて頂きていますが、

2021年年末に、コンセプトはそのままにスケールダウンした10㎝のユニットです。

fostexさんのご厚意で短い期間でしたが デモ機をお借りする事が出来たのでインプレッションさせて頂きます。

まずは、ディテール・諸元から(※fostexさんのサイトから抜粋)

・セルロース・ナノファイバ・コーティング HP形状振動板
・大型フェライト磁気回路
・高剛性アルミダイキャストフレーム
・優れた振幅応答性を持つUDRT ダンパー/エッジ
・ハトメレス構造
・ファストン205 金メッキ端子

見た目も168SS-HPとそっくりでマグネットの大きさから見ているだけで期待してしまいます。

※レギュラーユニットの「FE108NS」との外観比較

※左から FE108SS-HP  FE108EΣ  FE108NS

実物を見てもズッシリ、そして細部を見ると成程という感じ。

磁気回路を大型化し、168SS-HPのセルロース・ナノファイバ・コーティングを施した振動版は168SS-HPで実績済み
そしてハトメレス化されたのも目を(耳)引きます。

重量も1.83㎏と、10㎝のユニットとしてはヘビー級です。←10㎝のユニットですよ!

それでは、弊社製10㎝用エンクロージャー「ブーツ」にインストールしてみます。

まずは一聴して、「ブーツ」の空間表現がさらによく出る感じに。

一聴して直ぐに感じたのは、中域のエネルギッシュさが 前へ前へと来る感じに

これって以前の10㎝FEサウンドが帰ってきた感じ、でもそれは4~5年一人暮らしをして大人になって帰ってきた感じの音。

大きくそしてハリが有り、元気に鳴る感じは懐かしくも感じました。

能率は、88dBと限定品としては控えめにアナウンスされていますが、168SS-HPと同じく聴感では低くは感じませんでした。

ファーストインプレッションは 以上のように感じましたが、更に色々なソフトを聴き込んでいくと

鳴り出し最初は、勢い余り出しゃばる所が有り「た・ち・つ・て・と」が耳に触りましたが、

振幅の大きなソフトを一晩リピートかけて鳴らし込み 明朝 休めた耳で聴くと耳障りなところは影を潜め、

シットリトした感じが上手く表現されていました。

最近のfostexさんの音作りは、103NV 108NS とシットリ・ウットリ・大人な感じに鳴らす感じで、

それはそれでよい感じでしたが(←私個人的にはこのキャラクターもとても好きです。)

※上記の様なソフトを使って聴いてみました。

今回の限定のそれは、意図的に昔のFEの雰囲気を現代風にアレンジした感じがしました。

きっとそんな感じを狙って音づくり・チューニングをしたのではないでしょうか?

メリットばかりではなく大きく重くなったマグネットなので、バッフル開口径によっては小改造が必要になるかも知れません。

※内部配線の逃げとか。

ここはユーザーさんご自分のバッフル開口径を確認したほうがいいかもしれませんね。

それと空気室の吸音材は積極的に使った方が微妙なチューニングが出来る感じなので、素材や吸音材の量を変えてチャレンジしてみてください。

弊社「ブーツ」では、吸音材の量での調整が一番し易かったです。

参考にしてみてください。

弊社も少量ですが、ユニットの販売と→10㎝用バックロードホーンを新規に開発中です。
※発表は少しお待ちください。弊社製16・20㎝用と同じようなディテール・デザインで発表出来ると思います。

「FE108SS-HP」のショッピングサイト
http://yamakoshimokkoubou.com/?p=2586

ご検討宜しくお願い致します。
山越木工房